クルマ

フィアット500のリアハッチが開かなかった話

いつも通りクルマで買い物に出掛けて帰宅、さぁ荷物を取り出して…と思ったらリアハッチ(トランク)が開かないんですよ…。キーリモコンのボタンでも車両側のスイッチを押しても全く反応無し。買った生鮮食品を社内に放置するわけにはいかないので、とりあえず車内からリアシートを倒してなんとか荷物だけは取り出すことができました。

少し落ち着いてWebで調べて見るとそれほど珍しくない症状のようで、原因はリアハッチへ通じる電装ケーブルの断線。ウチもこれなかと考えてDIYで修理をしてみました。

不具合箇所特定

事前調査で不具合箇所のアタリはついているので、ガシガシと作業を進めます。

リアハッチを開いて左側、車両と繋がっている蛇腹の保護カバーをグリグリとハッチ側から引き抜きます。可能であれば保護カバーをずらして修理が望ましいと思いますが、中の配線がかなりギチギチなので作業性を考慮して途中までカッターナイフで切開しました。それで出てきたのが下の画像。

ぎゃー

見事に断線していますね…複数本。明らかに断線しているのが2本、被覆が破れて切れかけが2本でした。経年劣化に加えて、どうやらそもそもケーブル長がギリギリで、ハッチの開け締めで伸縮のストレスが繰り返されることで断線に至るようです。

ギボシ端子で修復

ケーブルを付け足した上でハンダ付けで処理するのが最もキレイに仕上がりそうですが、今回はダメージのある4本をギボシで接続し直すことにしました。

ギボシ端子接続中…

ケーブル長が短いので、作業性は良くないです。さらにギボシが付いた分、ケーブルの束は太くなるのでリアハッチ側に配線を戻すのも一苦労です。一通り接続が終わったら動作確認、問題なく開閉できるようになりました。

修理完了

元の保護カバーをそのまま使えないので、可能な限り元のようにカバーを被せた後はアセテート布粘着テープでぐるぐる巻にして処理しました。このテープ、ビニールテープのようにベタベタにならないし扱い安くて非常に重宝しています。

ぐるぐる巻

雨の浸水など要経過観察ですが、ひとまず実用に問題無いレベルに修理できたので満足です。

補足情報

リアハッチの開閉、スイッチが効かない状態でもロック部分のボタンを手動で押すことで開けることができます。下の画像の赤矢印の部分です。ハッチが閉まった状態でこのボタンを押そうとすると、リアシートを倒してそこからトランク側へ腕を伸ばして操作するしか無いわけですが、どういう想定でつけられているのか…。

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