たまにはデイトレ以外の記事を…書いてみます。
画面が割れた
私は基本的にはスマートフォンに保護カバーをつけない、いわゆる裸スマホ派です。せっかく薄い・軽いスマホの良さが失われてしまうこと、熱がこもりがちになることが主な理由ですね。(ディスプレイにガラスフィルムは貼っています)
一方でむき出しの本体は当然外部からのダメージに弱いわけで…。

子供を追いかけて走った瞬間、ポケットからするりとアスファルトに落下。ディスプレイとフレームにダメージを負ってしまいました。当初は保護ガラスが割れただけかと思っていましたが、ディスプレイ本体でした…。
ちなみに私が使用している機種はXiaomi Mi 11 Lite 5Gで、1年ちょっと使用しているものの私の用途にちょうどいい感じで気に入っています。
そんな思い入れに加えて、常に目にする部分が割れているのも見るたびにモヤモヤするので修理をすることにしました。
ざっとWebで調べた感じでは~2万円ほどで交換業者があるようでしたが、今回はDIYです。
DIYのお約束:
この記事を参考に修理を行った結果、スマートフォンの故障や事故が起こっても当方やメーカーは責任を負いかねます。作業を行う際は十分準備と注意をした上で、自己責任で行ってください。
交換パーツの手配
スマホが中国メーカーだからというわけではありませんが、パーツはAliexpressで調達しました。

写真左から、
・バッテリ
・電源ボタン(指紋認証センサー付)
・SIMトレイ
・バックパネル
・本体フレームとディスプレイ
です。見ての通りブルーのパーツで揃えています。もともとイエローの本体を使用していましたが、どうせ全バラするならと気分転換も兼ねて色も変更です。本体フレームとディスプレイは接着された状態で入手しています。あと、バッテリはそれほど劣化していない気もしますが、せっかくなので。全部で9000円ほどでした。(送料込)

何故かフレーム内部にワンちゃんのスタンプがありました。(かわいい)

バックパネルから分解してパーツを取り外す
大まかな手順としては、
1. バックパネルをヒートガンで炙って粘着テープを柔らかくして外す
2. 元の本体からパーツを外して交換用フレームに移植
3. バックパネルを装着して完了
となります。分解手順はiFixitを参考にしました。


画像に出てくる分解用の工具は交換用パーツに付属していました。

内部は高密度実装の上、ネジも多いので慎重に作業します。また、各所で両面テープでパーツが固定されているので、外しにくい場合はヒートガンで温めながら徐々に外していきます。バッテリは広い面積がしっかり張り付いているのでかなり苦労しました。引っ張るためのテープが付いていますが、あんまり意味ない…。




新フレームにパーツを移植
取り外したパーツを手配した新フレームにそれぞれ移植して行きます。

電源ボタンは金具でフレームに固定しますが、これは元の本体から流用します。細かい部分なのでより慎重に。

メイン基板からはフレームに放熱される設計となっていますが、雑な塗り方でサーマルペーストが付いていたので、除去してサーマルパッドに交換しました。


完成!でも…おや?
移植が完了したら逆手順で本体を組み立てて動作確認…とここで衝撃の事実が発覚。動作自体は問題なさそうですが、何だか画面がひと回り小さくて暗い?……Aliexpressの購入部品のページを見直すと、"LCD"と記載がありました。もともとこの機種は有機ELなので、当然の違和感ですね…。衝撃的過ぎて写真取るの忘れてしまいました。
また、電源ボタン(指紋認証センサー)を交換すると、指紋認証が使用不可になりました。パーツの不具合を疑いましたが、調べてみるとどうやら既知の現象のようですね。(参考:https://sumahodigest.com/?p=7025)不具合というか、セキュリティ関係の仕様でしょうか。
使用自体はできるしこのまま使おうかなと思いましたが、有機ELと比べると屋外使用時(特に晴天)の視認性が壊滅的なのでこれは使用に耐えないと判断して、再度部品発注。今度は"AMOLED"の記載があることをしっかり確認です。電源ボタンは元の本体から移植することにします。
─およそ10日後─
というわけで、再度交換部品が届きました。

今度はフレーム付きじゃなくてディスプレイ単品でも良かったんですが、あえてフレーム付きにしました。なぜなら前回作業時の写真を見直すとフレーム側放熱部の銅板がなかったことに気づいたので。一方で、新フレームにはボリュームボタンが付いていなかったので、これは前のフレームから移植しました。
今度こそ…完成!
紆余曲折ありましたが、満足行く形となりました。電源ボタンの色違いはワンポイントで割りと気に入っています。


後半だいぶ端折ってしまいましたが、最終的には総じて満足な仕上がりとなりました。まさかのディスプレイ発注ミスのせいで業者に依頼するのに近い金額となりましたが、オリジナリティのある本体になったので良しとします。

黒がしっかり黒いって素晴らしい。